わたくしの就活体験談 〜マニュアル編〜

みなさん就職活動おつかれさまです!


ところでうちの学生は先生や職員にあいさつする時に「おつかれさまです!」という人が結構います。わたくしは経済学部卒ですがそんな学生みたことなかったです。やっぱりものづくりの大学ならではですかね。


さて、今日は十数年前のわたくしの就活体験から「就活マニュアル」について書こうかなと思います。

当時はまだ「就活サイト」がなく、なんとハガキで各企業の資料請求をすることが主流でした。そもそも自社のホームページがあるという企業自体少なかった時代です(1、2年後にはネットでエントリーが主流になっていましたが)。

ですが今と同じく「就活マニュアル本」はしっかりとありました。就活マニュアルは必ず読むべし、といった雰囲気があったので、第一志望の企業を受ける前に購入し、マニュアルに従い書類を書き、面接で話すこともマニュアルにそって考えた覚えがあります。「これで完璧!」とのぞんだ第一志望の面接(先輩社員と1対1の面接というか面談でした)ですが結果は惨敗…。面接をしてる時から自分でもこれは落ちたなと感じました。

なぜかというと先輩社員に聞かれたことを暗記してきた文章で答え、自分の言葉で話している感じが全くしなかったから。自分でもそう感じたのだから先輩社員も「こいつつまんないやつだな…」と思っていたはずです。

不合格だとわかってから「どうせだめなら自分の思ったことを正直に話しておけばよかった」という後悔をしました。マニュアルにそったありきたりな受け答えをしてしまったことが悔しくてなりませんでした。今思えばマニュアルになってる時点でありきたりなんですよね…。

社会人と接する際の最低限のマナーはマニュアル本から学ぶとしても話す内容までマニュアル通りにしてしまったことが正しかったのか。それでうまくいく人もいるでしょうが、自分には向いていないなと思いました。で、次からはマニュアルに頼らず、結果に後悔しないよう自分のやりたいように、自分の話したいようにすると決めました。もちろん最低限のマナーは守りつつ。

そう決めてからの就職活動は本当に楽しかったです。特に面接。普段あまり接することのない年代の方や業界の方たちと面接を通していろいろな話をきけたり、自分の意見を言えるという体験はとても新鮮でした。面接で暗記した文章に頼らないほうが緊張せずに話せるというのも新しい発見でした。それからはほとんど面接で緊張することもなくなりました。
あるグループ面接では、一緒に面接を受けていた学生の意見を批判して、その学生と意見をぶつけあうなんて経験もしました。

マニュアルをあたまから否定するつもりはありませんが、どう使うか、どう利用するかが大事なんだと学びました。

今みなさんも就活マニュアル的なものを読む機会や先輩や友達から就活の成功談を聞く機会があると思います。その通りに動く前にちょっと考えみてください。

マニュアルやアドバイス通りに動いて後悔しませんか?結果が出なかった時に自分の責任だと受けとめられますか?


実は就活も「デザイン」と同じじゃないかなと思います。正解はないし、人まねは許されないものじゃないでしょうか。企業の採用担当者は学生個々の本当の姿を見極めようとしています。

失敗を繰り返して自分だけの「就活」をみつけることが内定への近道なのかなとわたしは考えています。

みなさんはどう思いますか?

(KT)